Photoshopではアイデア次第で様々なテクスチャを自作することが可能です。今回は、木目(ライトウッド)のテクスチャに焼印を入れたようなロゴを再現してみたいと思います。
工程は大きく「木目の製作」と「焼印」の2つ。主にフィルターと新規調整レイヤーのみを使います。
Contents
Photoshopで木目作り
雲模様の適用
まずは下地となる木目の再現から。まっさらなカンバスにフィルターから描画、雲模様1を選択。カンバスがモワモワしたパターンで覆われます。一体これが木目と何の関係があるのかと疑いたくもなりますが、ここからさらにフィルターをかけていきましょう。
ぼかしを計4度かける
続いて、雲模様をぼかします。同じくフィルターで「ぼかし」を適用(角度は0度、距離999px)。ぼかしフィルターをかけると、雲模様が薄れて少しだけ木目に前進したかのような感じになります。ここからさらにフィルターを3度かけると、さらに木目っぽくなるでしょう。
粒状、はねフィルター
木目らしい横縞模様に近づいてきたところで、今度は横縞をはっきり表示させるために、粒状フィルターを適用しましょう。
新規レイヤーを作成、作成時に出るダイアログボックスでは描画モードをハードライト、不透明度を50%、「ハードライトの中性色で塗りつぶす」にチェックを入れてOK。
グレーかかった画像が上乗せされたところで、粒状フィルターを適用させましょう。密度は40、コントラスト50、粒子の種類は横に設定。すると、横縞模様がはっきりと横線になって現れました。一段と木目に近づいた感があります。
さらにここから木目のザラザラした質感を出すために「はね」フィルターを適用させます。スプレー半径は10、滑らかさは5に設定しすると、はっきりした横縞がぼやけた感じになりました。
風フィルターでざらつきを抑える
確かに木目に近づきつつはあるのですが、今度はざらつきが目立ってしまっている気もしますよね。そこで、今回はざらつきをぼやかすために「風」フィルターを利用します。風の種類は標準、方向は右からにすると、ザラザラ感がだいぶ収まりました。
色相・彩度を調節
最後に木目の色に近づけるために、色相・彩度を調節して画像の色を変化させましょう。レイヤーから新規塗りつぶしレイヤー、色相・彩度を選択します。色彩の統一にチェックを入れてから、色相は45、彩度は55、明度は45にすると、ライトウッド調の木目が完成です。
Photoshopで焼印作成
新規レイヤーを作成
続いて木目に押された焼印の再現に移ります。最初に新規レイヤーを作成して、画面を白で塗りつぶしましょう。
焼印の文字を打ち込む
この上にテキストレイヤーを作成し、適当に文字や図形を打ち込みます(今回の場合、図形はカスタムシェイプツールのオーナメントから「ユリの花」を選択)。これで文字の設定は完了です。これらのレイヤーは結合させてひとまとめにしましょう(レイヤーパネルから「レイヤーの結合」)。
フィルターの風を適用
今度は文字に焼印を押されたような質感を表現したいので、フィルターの「風」を適用させましょう。フィルターのかかり具合が分かりやすいように、イメージから色調補正、階調の反転を選択。文字の色を白に、背景を黒色にしましょう。
続いて、風フィルターの適用です。種類は標準、右からかけると、かすかに残像が映ります。これを左方向から彩度適用させ、さらには文字を縦回転させて再び右方向から適用するなど、全方向から風フィルターを当ててみると、焼印が押されて木目に焼きついたようににじんだ感じが再現されます。風フィルターの適用を終えたら、階調の反転を解きます。
焼印文字と木目を合体
文字レイヤーの描画モードを焼き込みカラーに
いよいよ加工を終えた文字レイヤーと木目をドッキングさせます。文字レイヤーを選択したら、描画モードを焼き込みカラーを選択。塗りは100%だと文字が真っ黒のままになり、焼き焦げた印象となるので、75%程度にしておくのが良いでしょう。
ぼかし、はねを加えてなじませる
これで完成としてもよいのですが、より木目になじませるために、文字をさらにぼかしを入れましょう。フィルターのぼかし(ガウス)を半径2.0pxに適用したら、フィルターのブラシストローク、はねをスプレー半径8、滑らかさ15に設定します。
これで木目に焼印が押された風のテクスチャロゴが完成しました。みなさんも試してみてください。
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