新聞制作をする中では、依頼者様と制作者の間でコミュニケーション不足から思いがけないトラブルが発生しがちです。サイトの管理人兼編集者である筆者も、日々の失敗から経験を重ね続けています。そこで、新聞製作を進める上で、お互いが気持ちよく取引できるように、あらかじめ制作に関するお願いを設定することになりました。新聞製作をご希望の方は、ご依頼の前に必ずお読みください。
制作料金と著作権
A3裏表2ページ、またはA4・4ページでの制作を1単位として、14800円をいただきます。例として、A3紙面で計6ページ作る場合は3単位で4万4400円、A4紙面で8ページ作りたい方は2単位で2万9600円かかる、という計算です。(1ページをA2以上のサイズで作りたい方は、別途ご相談ください)
当サイトの新聞は、業界相場の半額程度の価格で制作を請け負っています。これは当団体に所属する記者や編集者が、本業を抱えながら半ばボランティア的に紙面制作に携わっているからこそできる価格で、起業後は業界相場を少し上回る価格設定を見込んでいます。
取材や編集といった新聞制作に対する労働は無料と考えていますが、新聞を作るのに必要なMac本体、Adobe社のソフト(Illustrator、Photoshopなど)、モリサワ社の有料フォントを使用しているため、年間で10万円以上の維持費用がかかります。制作料金は利益を度外視した「活動維持費」とご認識ください。
お支払い方法
制作料金は前払いではなく、紙面データと引き換えのお支払いとなります。お支払い方法は現時点では、お振込のみ受け付けております。お振込先は、ご契約の中でお伝えします。
「目に見える形での宣伝」をお願いします
割安に新聞制作のプロが紙面制作を請け負うー。新聞制作を希望している方にとって、これほどお得な情報はないと自認しておりますが、「おいしい話」で終わらせたら、当団体はただの慈善団体です。安く料金を引き受ける代わりに、お客様には「目に見える形での宣伝活動」をしていただくことをお願いしています。
新聞の発行日(実際に利用した日)から1ヶ月以内に宣伝していただくことが条件です。紙面制作のご契約の中で、ご自身ができる宣伝の方法をお申し出ください。
「目に見える宣伝」の定義とは、当サイトのスタッフが目で確認できる形で宣伝していただけることを指します。これまでも「結婚式で司会者に新聞をアナウンスしてもらう」「SNSに新聞の話題を載せる」といったご提案をいただきました。しかし、宣伝活動の結果が我々に届かないため、本当に宣伝したかどうかがわかりません。
そこで、当サイトのFacebookページに「いいね!」を押していただけるなど足跡がつく形で他者に広めていただいたり、実際に新聞を宣伝した実績を報告していただかなかったりした場合は、業界相場の制作料金(1単位3万円)をいただきますので、ご注意ください。
印刷に必要なファイル形式と印刷会社の確認
作品の制作前に確認しておきたいのは、印刷に必要なファイル形式と印刷会社名です。
当サイトでは、Adobe社のIllustratorやPhotoshopといった専門ソフトを使って新聞を制作します。文字やイラスト、加工写真を配置などをIllustrator上で配置してできあがったファイルは「AIファイル」、または「PDFファイル」でのお渡しが選択できます。
AIファイルとPDFファイルでは、それぞれ用途が異なります。例えば、コンビニなどで手軽に作品を刷りたい方なら、データのお渡しは容量の軽いPDF形式でお渡しするのが望ましいですが、印刷会社に依頼する場合はイラストレーターファイル(AI形式)でお渡ししなければ印刷できないケースも見られます。
また、AI形式でのファイルが必要な場合、印刷を依頼する業者名も教えていただく必要もあります。なぜなら、印刷会社が推奨するルールに則って紙面を作る必要があるからです。
大手業者の場合は、ホームページでデータの入稿方法を紹介しているページがあるので、業者の入稿ルールを確認した上で作業を進めていきます。ホームページに入稿方法が載っていない場合は、お客様が印刷業者に入稿ルールをお問い合わせいただき、我々にお教えください。
制作途中で印刷会社の切り替えをしたり、当初はPDFでのデータ送信を依頼していたにもかかわらず「やっぱり印刷会社にしたいからAIファイルにしてほしい(またはその逆)」という依頼は、基本的にお断りしています。
作品納期と素材提稿の締め切り
作品納期はお客様とその都度相談になりますが、一例としてA3裏表紙面の場合、納期の1カ月前までの依頼を承り、1週間前までの紙面完成を目標とします(スケジュールに空きがあれば、納期が1カ月を切っていても承りますが、制作料金に50%の特急料金が上乗せされます)。
納期が設定されている以上、写真などの素材の提出はできるだけ早くしていただかなければ、紙面のレイアウトやデザインをすることができません。そこで、ご依頼の際は、以下の事項をお守りください。作品のご依頼前に素材は全て集めておいていただければと思います。
- 新聞素材の提出は、納期指定日から1ヶ月以内とします。期限を超えた場合、制作にかかる時間が短くなるため、特急料金として制作料金の50%が上乗せされます(5ページ以上あり、とりまとめに時間がかかる場合は原則1週間以内)
- 素材の予定外追加は、納期の3週間前まで受け付けます。ただし、紙面デザインが完成、初稿提示以降にレイアウトが大きく崩れる素材の追加があった場合は、デザイン変更料金として制作料金の30%が上乗せとなります。
紙面デザインの要望と追加修正の許容範囲
紙面デザインについては、制作過程を事細かに報告しながら進めていきます。紙面デザインの要望はもちろん受け付けますが、紙面の編集者は見出しをつけたりレイアウトをするのが主な仕事です。
IllustratorやPhotoshopでちょっとしたイラストやロゴを描くことはできますが、精密なクオリティーや一度にたくさんのイラストを描くのは技術、時間的に無理があるので、過度なご要望はご遠慮ください(制作をお断りする場合もありますが、それに伴う損失は当団体は一切責任負いかねます)。
ページの完成後はお客様に見てもらい、文章の校正や表現の直しをして再稿へ取り掛かります。ただ、1度デザインしたものを丸ごと覆すようなご要望は、当方に落ち度がない場合を除いて受け付けません。
文章表現の修正は1ページにつき2回まで有効ですが、3回目以降は1回ごとに制作料金の5%が上乗せとなります(当方のミスによる修正は、この限りではありません)。
紙面完成後の不備について
通常、制作された紙面は制作者と依頼者側によって2度以上のチェックを行い、合意を得た上で完成品データを送信します。
データ送信後、印刷前までに不備が見つかった場合、当方のミスを除いて追加修正が必要となる場合は、追加のデータ修正料として制作料金の10%が上乗せとなります。
また、両者合意の上で完成データを送信しているという観点から、印刷完了後に不備が見つかっても当社は責任を負いかねます。
クライアントブロックについて
紙面の制作をご希望の方の中には、イラストなど独自のデータや広告を持ち込んで使用してほしいという方もいるでしょう。データの持ち込み自体は受け付けますが、紙面の制作後ではなく、ご依頼時にお問い合わせをするようお願いします。
制作のやりとりはLINEが基本
制作の細かいやりとりはリアルタイムで行いたいので、制作に取り掛かる際はLINEのIDをお教えいただけると大変助かります。制作した紙面や過程はスクリーンショットで撮影し、これらのSNSで報告していきます。
LINEなどの通信アプリを持っていない、またはIDをお教えしたくない方もいらっしゃると思います。メールのみでやりとりをすることも可能ではありますが、経験上やりとりに時間がかかります。そのことをご留意の上で、メールでのやりとりの希望の旨をお知らせください。
素材の提出に関しては、必ずメール、またはファイル転送サービスでお送りください。写真などをLINE経由で送ると画像が圧縮されて届いてしまいます。画像データが圧縮されると、紙面化された際に画像が荒くなる可能性がありますのでお勧めできません。
新聞制作のキャンセル料
やむを得ない事情から、制作をキャンセルすることも考えられます。しかし、制作に費やした労力が水の泡と化すのは、両者とも避けたい事態です。そこで、キャンセル料についても規定させていただきます。
まず、紙面制作契約の合意後、全ての素材を提出いただいた段階までの間は制作に取り掛かりませんので、キャンセルされても料金は発生しません。
次に、紙面制作に取り掛かり、全ての初稿が出そろう間にキャンセルが発生した場合は、制作料金の30%が発生します。初稿を提示後、第2稿が出そろうまでの間にキャンセルされた場合は、制作料金の50%が発生します。
最後に、紙面に納得いただき、PDFデータ(またはAIファイル)をお渡しした状態では、作品の納品は完了したものとみなされるためキャンセル料は100%となります。
万が一、制作中に当方の都合(制作者の急病や死亡)によるキャンセルがあった場合、それに伴う責任は負いかねます。現状はほぼ1人で編集作業を行っており、作者が不慮の事故などで制作できるなくなる可能性があるため、あらかじめお断りさせていただきます。
作業効率の向上にご協力ください
以上、制作におけるお客様へのお願いについて書かせていただきました。今後、ルールに新たな不備が見つかれば、その都度改定していく方針です。
ご理解いただきたいのは、制作側はお客様の不備を突いて、料金の請求額を増やそうという考えは毛頭ございません。作品制作において、お客様と制作側は車の両輪のようなもので、両者の協力なしでは前に進むことすらできません。
素材の提出が遅れれば貴重な作業時間が無駄になりますし、作業効率の観点から紙面の作り直しはできれば避けたいと思うのは当たり前のことだと考えております。
特に、納期が迫る中での無茶な修正要求などは致命的ミスの原因となります。お互いが気持ちよく、そして楽しみながら紙面を作るためにも、ご協力をお願いいたします。