2016年の結婚新聞作品

結婚新聞の制作請負も4年目。ホームページをやっと立ち上げて集客を始めようとしたのもこの頃です。

この年は一般紙やスポーツ紙のような不得意な分野のレイアウトから離れて、自分が作りたい作品の制作に専念。ここにきて気づいたのは、A4紙面では縦組みの紙面は作りにくいということでした。

見出しよりも写真が主役の結婚新聞

2016年3月に制作した英字新聞+雑誌風の結婚新聞(表面)

2016年3月に制作した英字新聞+雑誌風の結婚新聞(表面)

2016年3月に制作した英字新聞+雑誌風の結婚新聞(裏面)

2016年3月に制作した英字新聞+雑誌風の結婚新聞(裏面)

A3裏表の2ページ構成で、2015年秋につくった新聞の題字をそのまま流用。ロゴに使われているふたりのシルエットはPhotoshopの2階調化で制作し、今までの流れからあえてメーン見出しは小さく右下に配置してあります。

結婚新聞というと「○○さん、○○さん結婚」みたいな見出しがどっかりと最上段に鎮座する、みたいな紙面を想像しがちですが、そろそろそのような新聞デザインからあえて脱却して、新しい流行を作る時期なのではないかと考えました。

裏面のイラストは私が描いたのではなく、友人に発注して描いてもらいました。できないことはできる人に頼むのが無難です。

記事や見出しに色をつける「Number」風デザイン

2016年10月に制作した英字新聞風の結婚新聞(表面)

2016年10月に制作した英字新聞風の結婚新聞(表面)

2016年10月に制作した英字新聞風の結婚新聞(裏面)

2016年10月に制作した英字新聞風の結婚新聞(裏面)

こちらも前作同様にA3裏表の2ページで、紙面構成的には大差こそありませんが、この作品であえて挑戦してみたのは、記事や見出しに色をつけたという点です。

愛読しているスポーツ雑誌「Number」は、シンプルな中にも隠れた小技がきいている紙面がたくさんあります。そのテクニックの一つに、記事に色をつけて紙面の独特の風合いを出す技が見られます。今作ではそれを実践しています。

色合いは写真の雰囲気にあうような薄めの配色にして、フォントはモリサワの「はるひ学園」を採用。手書きにも似た細めで可愛らしいフォントが、紙面の緊張感を解いてくれています。

英字新聞と雑誌を掛け合わせたデザイン

2016年12月に制作した英字新聞風の結婚新聞(表面)

2016年12月に制作した英字新聞風の結婚新聞(表面)

2016年12月に制作した英字新聞風の結婚新聞(裏面)

2016年12月に制作した英字新聞風の結婚新聞(裏面)

「あなたの新聞」の投稿記事や作品例で何度も登場しているのがこちらのデザイン。この紙面を見て「制作をお願いしたい」と問い合わせをしてくる方が多いです。

A4の4ページ構成。1面は英字新聞によくあるデザインですが、中面の見開きデザインは核となる写真に加えて、さみしくなりがちな右上と左下に合成するように関連写真を載せることで、よりストーリー感のある紙面が完成しました。

配色も前作と同様、淡い配色が海外挙式っぽい雰囲気にマッチしていると判断しました。写真素材が素晴らしいので、作る側としても創作意欲をかき立てる一作となりました。

縦組みよりも横組みのほうが紙面は作りやすい?

2016年に制作した結婚新聞は、ほとんどが横組みレイアウトが中心でした。こちらの作品もそうなのですが、新聞編集ソフト「朝刊太郎」のように、縦組みが基本で字詰めがあらかじめ決まっているような設定がIllustratorには存在しません。

縦の字詰めだと段数の設定や1文字あたりのフォントの大きさなど、微調整によって幅がしばしば狂いがちですし、新聞のA2紙面とは違って片面A3、またはA4では縦横ともに幅が狭すぎるため身動きがとれにくいという事情も発生しがちだということに気づきました。