手探りのまま結婚新聞を作っていた2013年の翌年も、たくさんの新聞を作らせていただきました。
英字新聞風のデザインに手を出し始めたころから、A4の4ページ構成が人気を呼んですっかり定着した時期でもあります。縦組みと横組みを効果的に使い分けて新聞を作れるようになったり、既存の新聞テイストにプラスアルファの要素を組み込むことを意識したりと、オリジナル新聞としてのレベルが一段階上がったと感じています。
最初で最後?片面B4レイアウトに挑戦
かつて地方で一緒になった他社の記者仲間が「親友向けに作りたい」と張り切った一作。
今までの作品と違うのは紙面の大きさ。A4・4ページ、またはA3・2ページ構成を新聞制作における基準としてきましたが、今回限りはB4の4ページ構成といつもより大きい作りとなりました。B3は通常のコンビニで刷ることはできないため、プリントパックに依頼しました。
記者がかなり気合いを入れて書いているため、記事の多いことこの上なし。略歴につける写真をトレーディングカード風に仕上げたり、ミニグラフのようにレイアウトしたり。そのくせ、記者が遅筆だったのでレイアウトにかける制作時間が1日しかなく、徹夜でヘトヘトになった思い出があります。
こだわった中面見開きの写真全面配置
結婚新聞を作るときは、いつも「なにか面白いこと、かっこいいレイアウトにするぞ」と思いながら制作に取り組んでいるのですが、上記の作品でこだわった点は「写真の全面配置レイアウト」です。
今までの作品を振り返るとわかりやすいですが、写真の全面配置は新聞を作るときに私がよく使う手法です。ただ、中面(2・3面)に関しては写真の全面配置レイアウトに挑戦した経験がありませんでした。今回はまさにうってつけの素材がやってきたため、思い切って取り組んでみました。
中面の写真はただそれだけで絵になる素材なので、全面に引き伸ばしても全く問題はありませんでしたが、絵にならないクオリティーの低い写真を引き伸ばすと逆効果になるので、レイアウトを参考にする場合は気をつけてください。
小冊子みたいな英字新聞風レイアウト
前回に引き続いて横組み主体の英字新聞風レイアウトを意識して作った一作。今までの作品と比べてシンプルな印象を受けたという方もいるのではないでしょうか。
その秘密は「見出しの大きさ」にあります。題字や見出しが全体的に小さく、そして線が細いフォントをばかりを選んで利用しているので、今までと比べてごつい印象が薄れているのです。
もちろん「1面の見出しはでっかくあるべきだ」「太めのフォントのほうが好き」などさまざまな意見もあるでしょうが、この作品を境に「シンプル、細いフォント」主体のレイアウトが確立されていきます。
レイアウトスタイルの基礎が固まった年に
初のB4レイアウト、中面の写真全面レイアウト、シンプル路線の確立。2014年は現在のレイアウトスタイルの基礎となる部分が固まった一年になったと思います。
また、最後の作品では編集ソフトも一新。旧世代のIllustrator、Photoshopから卒業して、最新技術が詰め込まれた「Adobe Creative Cloud」を導入したのも、スタイルの変化の現れの一つといえるでしょう。