結婚新聞の制作技術にご紹介するBANANABOATによるPhotoshop講座をご覧いただきありがとうございます。今回も意外と知られてない、使い方があいまいなツールの詳しい方法を解説してみますので、最後までお読みいただけたら幸いです。
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選択範囲のごみをピクセル半径としきい値を調整して消す
今回は、フィルターの「ダスト&スクラッチ」機能です。初めて聞く方もいるかもしれませんが、多分このページにたどり着いた方は、存在は知っているけれどもうまく使いこなせずに検索したのだろうと思います。
コピースタンプや修復ブラシツールと似ている?
かくいう私も、ちゃんと勉強するまで使い方を知らなかったのですが、この機能は前回、「コピースタンプツール」と「修復ブラシツール」の使い方の違いと同様、画像についたごみを取ることに重点が置かれた機能なのです。ただ、ツールパネルにはアイコンが存在せず、「フィルター」→「ノイズ」の一覧から選ぶので存在感が薄いというのも事実です。
フィルタを実行するには、取り去りたい傷の半径をピクセルで指定し、さらにしきい値でどの辺りの濃度差を処理するかを指定します。取り去りたいごみの大きさがどのくらいなのかで、適用する場所を指定するということですね。
半径が大きく、しきい値が低いほどごみを消し去る力が強い
ツールを使ってみると、半径(ピクセル)が大きい、またはしきい値(レベル)が低いほど、画像と明確に違う色をしたごみを消し去る力が強いことがわかります。
しかし、ダスト&スクラッチには重大な欠点があります。ごみと同じ濃度の画像部分にまで網をかけてしまうため、実際に使ってみるとごみを取るどころか画像全体がぼやけてしまうという事態が発生してしまいます。これでは活躍の場がありませんよね。
画像全体がぼやけてしまうため使いにくい?
では、どうすればツールをうまく使いこなせるのでしょうか。そのヒントはレイヤーマスクの使い方にあります。結論から言いますと、①レイヤーを複製して2つに重ねてから②上にあるレイヤーにレイヤーマスクをかけて③ぼやけたり消えてしまった画像部分をブラシでなぞれば良いということです。
複製したレイヤーにダスト&スクラッチをかける
実際にやってみましょう。繰り返しになりますが、まずはレイヤーの複製です。次にコピーして一番上に来たレイヤーにマスクをかけます。レイヤーパネルの下にあるマスクのアイコンをクリックします。すると、サムネールの右隣にレイヤーマスクサムネールができました。
ぼやけた部分をブラシを塗って消す
次に、雪山のぼやけた部分を元に戻すためにマスクをブラシで塗って解除します。解除部分がわかりやすいようにレイヤーマスクサムネールを選択したらshift+altキーを押しながらクリックしてください。ブラシで塗った部分が赤くなります(赤い部分がマスクを解除した部分)。
ブラシでマスクを解除したい部分を塗り終えたら、もう一度レイヤーマスクサムネールをshift+altを押しながらクリックします。
最後に2つのレイヤーを結合
これで、ごみが乗っかった空色の部分にだけダスト&スクラッチがかかり、一緒にぼやけてしまった雪山のマスク部分の解除に成功しました。後は2つのレイヤーを結合してしまえば画像のごみ取りは完了です。
ごみ取り目的のダスト&スクラッチは画像全体ではなく、範囲指定をした上で修正をかけたい部分以外のマスクをブラシで塗って解除するのが最も使いやすいでしょう。
目的にたどり着くためのアプローチは1つではない
photoshopは初めて使う方にとっては敷居が高くて、わからない部分がたくさんあります。ごみを取るにしても前回と今回で3つの方法があるなど、いろいろなアプローチがあります。私もまだまだ技術レベルが低いのですが、ブログの更新を通じて技術を紹介するとともにレベルアップを図りたいと思っています。みなさんもphotoshopを使いこなせるよう、記事を参考にしていただけたら幸いです。
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