photoshopで作る光沢ロゴ

photoshopでロゴを作りたいと思っている方は、文字にグラデーションを入れるだけでなく、光沢を入れてより立体感を出したいと思っている方も多いのではないでしょうか。ロゴに光沢を入れるには、グラデーションのレイヤーの上に光沢専用のレイヤーを作るのがポイントです。

Contents

グラデーション入りのロゴレイヤーの上に光沢専用のレイヤーを乗せる

文字を打ち込んで上に複製レイヤー(最初は非表示)を作る

最初に文字を打ち込みましょう。書体は効果がわかりやすいようにゴツめのものを選んでいますが、なんでも構いません。参考までに、今回はフォントの大きさを72pt、トラッキング(字送り)を-75に設定して字と字の間を調節しています。

続いて、設定した文字の複製を作り、レイヤーの上に重ねましょう。上のレイヤーは光沢専用のレイヤーとして後々設定するので、現段階では非表示にしておく必要があります。

レイヤー複製

文字を書いたら上に複製レイヤーを重ねる

グラデーションオーバーレイを作る

では、下のレイヤーの編集から始めましょう。レイヤー>レイヤースタイルでグラデーションオーバーレイをつけます。色は自由ですが、下は色が濃く、上は明るめになるように色を設定します。グラデーションが直角に表れるように角度は90度、明るい部分と暗い部分がちょうどよいバランスとなるように比率は60%くらいがベストでしょう。

グラデーションオーバーレイ

グラデーションオーバーレイを入れる

境界線をつける(フチは細めに)

グラデーションオーバーレイをかけたら、今度は境界線をつけます。境界線はグラデーションオーバーレイで設定した色よりも濃い色にしてフチであることをしっかりアピールする必要があります。一方で、境界線のサイズはあまり太くならないようにしましょう(ここでは5px)。

境界線をつけた

続けて境界線を追加し細めのフチをつける

ドロップシャドウを追加(影はほんのり)

境界線を設定したら、続いてドロップシャドウを追加します。こちらも、ほんのり影がつくぐらいの設定にするのがちょうどよいでしょう。プレビューを見ながら距離やスプレッド、サイズを調整し、不透明度で影の濃さを調節してください。

ドロップシャドウ

ドロップシャドウも追加

シャドウ(内側)で境界線とロゴの間にも微妙な影をつける

グラデーションオーバーレイで濃淡のある色をつけて、境界線で細いフチを作り、ドロップシャドウで浮き上がるような立体感を作りました。ここから、ロゴの色に深みを持たせるため、シャドウ(内側)を追加しましょう。色は同系色の濃いめの色を選択して、境界線と文字の内側にある部分を不透明度を薄くしながら影をつけてみましょう。よく見ないとわかりませんが、このほんのりとした感じがロゴの高級感を引き立たせているのです。

この状態でもロゴとしては十分なクオリティーでしょうが、この上に複製したレイヤーを利用して光沢感を表現しなければなりません。では、複製したレイヤーに移りましょう。

シャドウ(内側)

境界線と文字の間にもシャドウ(内側)を入れる

複製したレイヤーを表示させ明るめの色にする

複製したレイヤーに切り替えて表示させる(目のマークをつける)と、今まで作ったロゴの上に真っ黒な文字がだぶるでしょう。今度はこの真っ黒な部分がいずれ「光沢」となります。

最初に文字に色をつけましょう。ここではやはり同系色の明るめの色を選択しました。文字の色は真っ黒から明るめの色にはなりましたが、依然として下のロゴは境界線とドロップシャドウ以外は見えていません。この状態で、複製したレイヤーの文字を「ラスタライズ」させましょう。

ラスタライズとは

テキストのラスタライズ化とは、打ち込んだ文字をテキストではなく「画像」という扱いに変換する作業です。テキストのままであれば文字は別の言葉へと自由に変換できますが、ラスタライズ化された文字は「ピクセルの集合体」とみなされて、別のモノに姿を変えることができません。その代わりに画像をさまざまな形に加工することができるようになるメリットがあります。

複製レイヤーでテキストカラー変更

複製レイヤーを表示させて明るめの色にしたらラスタライズ化

複製レイヤーの上半分を円状に切り取る

ラスタライズした複製レイヤーは、文字から画像へと姿を変えたので、レイヤーのアイコンも画像扱いになりました。このレイヤーの上半分を円状に切り取ることで、下に作ったレイヤーの下部分とのコントラストで光沢感があるように見せるというわけです。

レイヤーの上半分を円状に切り抜くには、選択範囲を作る必要があります。楕円形選択ツールで、文字の上半分を平たく楕円で覆う必要があります。範囲の指定はオプションで幅や高さを指定すると作りやすいでしょう。その際はスタイルを固定する必要があります。

選択範囲の固定

楕円形選択ツールはオプションバーで選択範囲を指定させるのが便利

選択範囲は反転させることで外側を消去できる

選択範囲が出来上がったら、選択範囲を反転させます(選択範囲>選択範囲を反転)。これで選択範囲の外側が選択されたので、続けて「編集>消去」と選択すれば選択範囲の外側が消えました。下のレイヤーも見えてくるでしょう。

選択範囲を反転、消去

選択範囲を反転させたら、外側部分を消去すると下のレイヤーも見えて来る

複製レイヤーにグラデーションオーバーレイを追加

複製レイヤーでグラデーション

複製レイヤーにグラデーションオーバーレイを追加し光沢感を演出

上の複製レイヤーは明るい色、下の元レイヤーは暗い色のロゴが完成しました。しかし、これでは色のコントラストがはっきりし過ぎていて光沢感もありません。そこで、上のレイヤーにグラデーションオーバーレイをかけてみましょう。グラデーションの設定は、透明から徐々に白色に変わっていくプリセットを選ぶだけでオッケーです。

複製レイヤーの不透明度を操作し光沢感を調節

これで文字に光沢感が出てきたと思いきや、今度は上部が白っぽすぎて不自然ですよね。そこで、レイヤーの不透明度を調節することで白っぽさをある程度抜くことにしましょう。ここでは不透明度を80%に調節しました。これで、上に乗っかっているレイヤーの選択範囲を解けば(⌘またはCtrl+D)ロゴの完成です。

マスター不透明度80%に

白が強調されすぎているのでレイヤーの不透明度を80%くらいに調節

 

完成ロゴ

選択範囲を取り除けばロゴが完成

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新聞社の記者をしています。仲間との起業を夢見て、これまでに学んできたノウハウを記しておきます。現在、主に結婚新聞や企業・団体向けの広報紙を制作していますが「こんな紙面をつくってほしい」とのご要望にも随時お応えしています。