【プロが教える結婚新聞レイアウト】写真は中央に配置

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「新聞を自作したいけど作り方がわからない」

この記事は、上記のような悩みを抱えている方に向けて書いています。サイトの管理人は新聞社で編集者として働いており、日々の新聞レイアウトに携わっています。技術的にはまだまだ発展途上ではありますが、プロの視点から見た新聞の作り方を、日々発行している新聞を教材にしながら紹介します。

いずれも結婚新聞(ブライダル新聞)などの手作り新聞から、一般紙、英字新聞、スポーツ新聞風の制作を問わず応用できるテクニックなので、参考にしていただければ幸いです。

写真を中央に置けば「白さ」は防げる

今回お話するのは、写真の配置とレイアウトの関係性についてです。ご存知の通り、新聞は主に記事と写真、見出しの3つの要素からできています。これらをどう配置するかによってレイアウトが決まるわけです。

ただ、初めて新聞を作る方はどう配置すればよいのかわからないという方が大半でしょう。自由に配置してたまたま美しいレイアウトが完成するということもあるかもしれませんが、毎日のように新聞を作っている編集者は、ルールを意識しながら新聞を作っているのです。

では、具体的にどう写真を配置すればよいのか。簡単な方法としては「中央に配置する」のがオーソドックスかつ手軽な方法でしょう。

中央に写真が配置された新聞紙面

浅田真央の引退を伝える紙面。写真が中央に配置されていることで紙面の「白さ」を解消している(2017年4月12日付け朝日新聞運動面)

上で紹介している紙面は2017年4月12日付けの朝日新聞運動面、浅田真央選手の引退に関する紙面です。1ページがまるごと同じテーマで埋められており、選手生活を横幅いっぱいのグラフィックで作ったり、過去に撮影された写真も配置されています。

パッと見るとシンプルではありますが、整然とした良いレイアウトだなと思います(個人的な主観ではありますが…)。紙面をよく見て見ると、中央に正方形の写真が大きめに配置されていますよね。これは、今回私が申し上げた「写真の中央配置」という編集テクニックを使っているのです。この紙面の一つの肝でもあります。

中央に写真を置くことによってどんな効果があるのか。まず、紙面の「白っぽさ」を無くすという意図があります。「白い」とは業界用語で「記事ばかりで埋まっている部分」のことを指します。記事ばかりつらつらと書いてある紙面を目で追っても面白みがなく、飽きて読む気が起こらなくなりがちです。

ページを開いた際に「記事ばかりで読む気が起こらない」という印象を読者に持たせないためにも、写真を配置する必要性が出てくるのです。しかし、写真ばかりやみくもに載せればよいという話ではありません。なぜなら、今度は記事が入らなくなるからです。限られたスペースで読者に読んでもらうためには、厳選した写真を効果的に配置する必要があります。

もちろん、写真を中央以外の位置に配置してはいけないのか、というご意見もあるでしょう。写真が紙面の中央にあると、どこを読んでも写真から最短距離となるため、なるべく真ん中に置くのが良いとはされていますが、必ず真ん中でなければならないかといえば、そんなことはありません。なるべく中央に近い場所に置けばよいのであって、厳密なルールではないので、ちょっと意識をするくらいのつもりで利用してみましょう。

対角線上に写真を配置する

手作りの新聞が白っぽい印象を受けないようにするためには、写真は中央以外にもあるとよいでしょう。では、どこに配置すればよいかといえば、それは「対角線上」です。

写真を対角線上に配置

写真は中央だけでなく紙面の対角線上に配置しても存在感が出る

今回紹介したレイアウトでも、中央以外に右上、右下、左上に写真(グラフィック含む)が配置されています。これにより、紙面における写真の存在感が増して白っぽさを防ぐことができます。

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囲み記事(ハコ)が写真の代用となる

では、紙面の都合で写真が使えない場合はどうしたら「白さ」を解消できるのか。こんな時は「囲み記事」の出番です。

囲み記事はその形状から「ハコ」とも呼ばれており、段に沿って記事が流れる(これを正段流しともいう)タイプとは異なる組み方をします。記事を囲んだ内部では1段の文字の字詰めを自由に変えることが可能となり、変則的な作り方ができます。

その性格ゆえに、紙面の中では特に目立つ存在となり、ちょっと面白いニュース、変わったニュースを取り上げる際には、編集者は「囲んでみようか」という考えに至ります。ハコは縦組みではなく、横組みで作ってみるのも一つの手でしょう。

写真と同じく、紙面のアクセントとなる囲み記事を代用すれば、写真がなくても白っぽい印象を防ぐことは十分に可能なのです。

囲み記事のある紙面

囲み記事も写真の代用となれる(2017年4月11日付け朝日新聞経済面)

大きめの見出しで代用してもよい

とはいえ、レイアウト上の都合で対角線上に写真や囲み記事を置けないということも十分あり得ますよね。そんな時は、大きめの見出しを置くことで白っぽさが解消されます。「大きめ」の見出しとはどのくらいの大きさかと言えば、2段以上が望ましいでしょう。1段見出しでは記事に埋もれてしまうため、紙面の白っぽさは解消できません。

裏表2ページの新聞を自作する場合、表面の上部は題字や大きめの見出しを置くため華やかになる傾向が見られます。一方、下部は記事ばかりが流れてさみしい(白っぽい)印象となりがちです。それを防ぐには、あえて右下や左下に2段以上の大きい見出しを置くだけでも印象はかなり良くなるでしょう。

なぜ大きい見出しが写真の代用となりうるのか。それは、見出しが写真と同様に一つの「オブジェクト」と見なされること。また、見出しが含む余白のスペースも白っぽさを解消するツールとなるからです。

見出しも写真の代用品

見出しもまた、紙面の白さを防ぐ代用品となりうるツールなのだ(2017年4月11日付け中日新聞1面)

新聞の自作に限界、時間がない方は制作を代行します

経験がない人が新聞を作ろうとすると、上部ばかり目立ってしまい下部はおろそかになりがち。下部に置ける写真などがない場合は、写真や見出し、囲み記事を中央に置く、または対角線上に置くという意識を持てば、下部の白っぽさも解消されるはずです。

上手に新聞を作るヒントは、プロが作る紙面の中に散りばめられています。新聞づくりを極めたい方は、レイアウトに気をつけながら一般紙やスポーツ新聞を眺めてみることをおすすめします。

ただ、コツがわかったところでいきなりうまく新聞が自作できるかといえば、それは難しいかもしれません。自作には時間がかかるでしょうし、かえって紙面がおかしくなるということもありえます。そんな時には「あなたの新聞」にご依頼いただければ、結婚新聞からサークル、団体、PTA新聞までどんな紙面も制作することができます。作品のサンプルをご覧になった上で、興味のある方はお問い合わせください。

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中央に写真が配置された新聞紙面

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ABOUTこの記事をかいた人

新聞社の記者をしています。仲間との起業を夢見て、これまでに学んできたノウハウを記しておきます。現在、主に結婚新聞や企業・団体向けの広報紙を制作していますが「こんな紙面をつくってほしい」とのご要望にも随時お応えしています。