photoshopで効果的な写真を作るテクニックの第2段として、今回は「多重露光写真」の作り方に挑戦します。
1つの画像の中に複数の画像を重ねる手法です。一枚の写真では表現できない絵作りが可能となります。
Contents
2枚の写真を読み込む
まず素材を用意しましょう。今回、2枚の風景を用意しました。写真はフリーの写真素材でいつもお世話になっているpixabayです。
レベル補正で写真を暗くする
まず、ベースとなる写真をphotoshopに読み込みましょう。このまま2つめの写真を重ねてもよいのですが、下の写真がくっきり映りすぎないように、レベル補正で写真の色を浅くしてみましょう。
レイヤーパネルから上部のツールバーから「新規調整」→「レベル補正」を選択。出力レベルの右側にある白いスライダーを少しずつ左にずらしましょう。写真が暗くなってゆきます。
全選択からコピーし貼り付け
次は2枚目の写真をベース写真に乗っける作業です。
2枚目の写真をphotoshopで開いて、「選択範囲」→「すべて選択」で写真を選択します。周りの縁が点線に変われば選択できたことになります。この状態を保ったまま、「編集」→「コピー」(Macはショートカット⌘+Cでも可能)で、画像をコピーできます。
コピーした2枚目の画像を、ベースとなる写真に貼り付けます。ベースの写真に戻って、「編集」→「ペースト」(Macはショートカット⌘+V)で、画像を貼り付けることができます。
自由変形で1枚目の写真にかぶせる
写真を貼り付けた後は、引き続き「編集」から自由変形(⌘+T)を選択すると、選択している2枚目の写真を引き伸ばせます。四辺の中央と四隅に四角のポイントができるので、そこをクリックでつかみます。shiftを押しながら引き延ばすと、偏平がかからず引き伸ばせるので活用しましょう。
オーバーレイで写真が合成
この状態では、ベース写真が覆われて何も見えませんよね。そこで、レイヤーパネルの出番です。パネルの「通常」の部分をクリックすると下の画像との合成方法の一覧が出るので、「オーバーレイ」を選択しましょう。
すると、2枚目の下のレベル補正が効いた状態のベース画像と合成された画像ができあがります。
2枚目の画像の不透明度を調整
この状態でもかなり目的の状態に近いのですが、2枚目の写真の方が浮き出てしまって、ベース写真の存在感が薄いですよね。2枚のバランスを考えて、2枚目の写真の不透明度を調整してみましょう。
上の図は、2枚目の写真の不透明度を50%まで下げました。ちょうど雪原の薄い色彩と、薄まった桜色がちょうどよい感じになりましたね。
縁の光量落ちを再現する
もうこの状態でも多重露光写真が完成していますが、写真撮影における多重露光感を出すためには、画像の縁のあたりの光量を落とすとよりそれっぽくなります。
まず「レイヤー」→「塗りつぶし新規調整レイヤー」→「グラデーション」を選択します。
縁周辺の色を落とすには、グラデーションをNDフィルターにして、スタイルは円形、比率155%、逆方向にチェックボックスをつけてください。グラデーションは「黒、白」でも似たような効果を得られますが、グラデーションの黒色が強いので、NDフィルターの方がよいかと思われます。さらに、グラデーションのレイヤーに対して、合成を「焼き込みカラー」に選択します。
逆方向にチェック
グラデーションの色が反転します。円形の場合、通常は色が中心から遠ざかるほど薄くなってゆくものですが、逆方向を選択すると中心から遠ざかるほど色が暗くなってゆきます。
トーンカーブで仕上がりの色を調整
ただ、これだと画像が暗すぎますね。ここから明るさをや色を調整するために、グラデーションレイヤーの下に「塗りつぶし調整レイヤー」→「トーンカーブ」を選択し、ブルーやグリーンのカーブをくいっと持ち上げれば完成します。
少し色味がグリーンぽくなりましたね。これで一応の完成となりましたが、「まだなんか暗いな…」と思ったら、グラデーションの左端のスライダーをクリックして色の不透明度をさらに薄くすると明るくなるので試してみてください。
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