Photoshopで2階調化ポップアート(潰れを無くす方法)

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2階調化でありがちな失敗「しきい値」がうまく調節できない

今回は、第1段としてPhotoshopの2階調化でありがちな失敗についてお話しします。

多分、このページを検索で訪れた方は、「2階調化」がうまく行かないと思って検索をかけたと思います。

2階調化について解説しているページは山ほどあると思いますが、なぜか自分でやってみると失敗するという方は非常に多いはずです。そして、既存のサイトはそれに対して全く答えていないと、かつての私も感じたので、その気持ちにお応えできるように解説したいと思います。

まず、素材の元データを用意します。昔の私の写真です(笑)

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元となる写真

上の画像素材を、Photoshopで上手に2階調化してゆきましょう。

RGBカラーからグレースケールに

最初に、画像を2階調にしましょう。

「イメージ」→「モード」→「グレースケール」を選択し、カラー情報を破棄します。

 

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グレースケールを選択

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カラー情報を破棄します

すると、写真がモノクロに変わりました。

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グレースケール画像に変化しました

次の工程に移る前に、画像の明暗をはっきりさせておくために「色調補正」→「トーン自動補正」もかけておきましょう。

2階調化を実行

次は、2階調化を実行します。と、その前に、画像のレイヤーを3つ複製しておきましょう。その後、「イメージ」→「色調補正」→「2階調化」を選択します。

まず、1番上のレイヤーを2階調化した時の画像です。しきい値は「128」で、初期値を選択しています。これだけだと、背景と服が完全に黒く塗りつぶされて、何がなんだかわかりません。おそらく、このような状態になる写真が多くて、みなさんはうまく2階調化ができずにいるのではないでしょうか。

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2階調の128を選択

ここで、3つ作った画像レイヤーが活躍する時です。

今度は真ん中のレイヤーを開きます。しきい値は最初の半分ほど、今回は69に設定してみました。

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しきい値が128の時よりも、黒い部分がなくなって、背景も微妙に見えてきましたが、これでは顔の表情がはっきりしませんよね。

最後に、一番下のレイヤーを選択し、しきい値を真ん中よりもさらに低くします。15に設定してみます。

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しきい値を15まで落とした時

すると、さらに薄い画像ができあがりました。顔はもう何も映っていません(笑)

この3つのレイヤーを、乗算で重ねます。そして、レイヤーの判別しやすいようにしきい値の名前をつけてみましょう。

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しきい値に名前をつけましょう

レイヤーの名前を変えたら、今度はしきい値が最も高い一番上のレイヤーを消しゴムで消します。ただし、消すと言っても完全に消したら画像を重ねている意味がありません。ここで使う消しゴム機能は、「不透明度」を利用するのです。

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消しゴム機能の不透明度を利用する

消しゴム機能における不透明度

%の数値が高いほど、消した部分の画像が薄くなる。消しゴムは硬さも調節でき、消す範囲の周囲をぼかしながら消したり、くっきり消すこともできます。

「レイヤーパネル」の不透明度で消せばいいじゃない、という声もありそうです。同じ機能なのでその通りですが、消しゴム機能なら薄くしたい部分、薄くしたくない部分を分けて実行できるので、私は消しゴム機能を利用しています。

上記の方法で消したい(薄めたい)部分をマウスでこすります。

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見えにくいですが、一番上のレイヤーが薄くなり背景が見えています

これまでの要領で、2枚目の画像も消しゴム(またはレイヤーパネルの不透明度調整機能)で画像を薄めてゆきましょう。

ただし、一番下にある最も薄いレイヤーまで薄めてはいけません。調子に乗って薄めてしまうと、画像全体が薄ぼけてしまい、背景が透過してしまうからです。

上2枚のレイヤーの不透明度を変更した結果、できた画像はこちらです。

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影が微妙に黒というよりグレーになっている部分があるのがお分かりでしょうか。このグレー部分が、消しゴムで薄くした部分なのです。

最後に、3枚の画像レイヤーを結合させます。レイヤーパネルで右クリック→表示レイヤー結合で完了します。

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参考になりましたでしょうか。次回は、この画像を利用したポップアートに挑戦してみる予定です。お楽しみに!

失敗しない2階調化のまとめ

①3つ(以上)のレイヤーを複製
②2階調化でしきい値をそれぞれ変える
③消しゴムの不透明度を微妙に変えながら上2枚の画像を薄める
④一番下のしきい値の低い画像は不透明度を調整してはいけない
⑤表示レイヤーを結合

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ABOUTこの記事をかいた人

新聞社の記者をしています。仲間との起業を夢見て、これまでに学んできたノウハウを記しておきます。現在、主に結婚新聞や企業・団体向けの広報紙を制作していますが「こんな紙面をつくってほしい」とのご要望にも随時お応えしています。