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新聞社の筆記試験は時事問題で出題される範囲はかなり似ています。ただし、ニュースや時事用語を覚えるだけでは解けない難易度の高い問題も多々見られます。

新聞社から出る試験は、新聞のまとめを見ればわかる。そこで、2017年の新聞社試験で頻出が予想されるテーマを各社が掲出している図表からおさらいしましょう。最初のテーマは「サミット」です。

G7サミットとは何か

主要7カ国首脳会議はG7サミットと呼ばれ、「グループ・オブ・セブン」の略称です。2017年で42回目を迎えます。第一回目はフランスのランブイエで行われ、カナダとロシアを除いた6カ国で開かれました。

参加国は仏、米、英、独、日、伊、加、露(2014年以降参加停止中)の8カ国で、表記順に開催地が持ち回りでした。

もともと、オイルショック(石油危機)を機に先進国が結束するために開かれた会議で、後にカナダが加わり7カ国化、東西冷戦後にロシアが徐々に討議に加わり8カ国へと増加。しかし、ロシアはウクライナ介入やクリミア半島掌握などを行ったことに対して批判があがり、2014年のロシア・ソチサミットは中止。これ以降は再び7カ国で開催されるようになりました。

初の日本開催は1979年の東京で3回連続、2000年に沖縄、08年は北海道洞爺湖、16年は三重県賢島(伊勢志摩)と地方開催されるようになりました。

2018年はカナダのマルベイで開かれます。

予想される出題形式

  • サミットについて誤った記述をしているのはどれか
  • 過去の日本開催地の順番として正しいのはどれか
  • 2018年のカナダサミットの開催地を答えよ
  • 開催地の持ち回り順について正しいのはどれか

サミットの開催場所

サミットの開催場所

サミットの開催場所(中日新聞より)

2017年サミットの開催地はイタリア・タオルミナですが、どこにあるのか問われる可能性があります。タオルミナは伊南部シチリア州メッシーナ県にあります。古代ギリシャやローマ帝国時代の支配下にあって、当時の神殿や遺跡が観光産業となっています。人口は1万人程度で、産業はマーマレードや硫黄がとれるそうです。

首脳が集まった記念撮影の舞台はギリシャ劇場の跡地でした。

予想される出題形式

  • 2017年のG7サミットの開催都市はどこか、次の選択肢から答えよ
  • タオルミナがイタリアのどこに位置するのか、図で示された複数の地点から答えよ
  • タオルミナについて正しい記述はどれか

サミットの参加国と首脳陣

サミットの出席者(朝日新聞より)

サミットの出席者(朝日新聞より)

サミット参加国で最年長なのは米国のドナルド・トランプ大統領(70歳)。初参加の顔ぶれは英、伊、米、仏の4カ国。最多参加はドイツのメルケル首相(62歳)で、安倍晋三首相は6回。最年少は先のフランス大統領選で当選したマクロン大統領(39歳)。

特に、今回はトランプ大統領が初参加したサミットとして注目が集まりました。

予想される出題形式

  • サミット参加国で最年長の首長は誰か、または最年少の首長は誰か
  • サミットに初参加した4カ国の首長を答えよ
  • タオルミナサミットに参加した首長の中で最多参加者は誰か

過去10年間のサミット開催地と主な議題

過去10年間のサミット開催地と主な課題(読売新聞より)

サミットの主な議題は年々変化しています。2008年の洞爺湖では新興国を含めた地球温暖化、東日本大震災発生直後の11年は原発の安全性強化、近年は内戦のシリア情勢やロシアのクリミア編入、テロ対策など戦争・紛争系のテーマが目立ちます。

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予想される出題形式

  • サミット開催地と当時の首相、主な議題テーマの組み合わせとして正しいのはどれか

タオルミナサミットでの首脳宣言の骨子

タオルミナサミット首脳宣言の骨子(朝日新聞より)

タオルミナサミット首脳宣言の骨子(朝日新聞より)

タオルミナサミットで話し合われた首脳宣言の骨子のまとめとして、北朝鮮問題やIS(イスラム国)などテロ組織壊滅への結束、自由貿易の堅持、米国は温暖化対策見直し中によって合意に参加する立場にない、などがあげられました。

特に重要なのは、自由貿易の堅持と気候変動です。アメリカ第一主義を念頭に貿易赤字を削減したい思惑から保護貿易を訴えるトランプ大統領に対して、これまでのサミットでは自由貿易のさらなる推進を明言してきました。真っ向からぶつかり合う両者の主張の落とし所として「保護主義と闘う」にとどまった点を2017年の秋試験で出す可能性が高いでしょう。

気候変動についても、パリ協定からの離脱を検討しているトランプ政権との溝は埋まりませんでした。排ガス規制が米国の製造業に悪影響を与えているというトランプ氏の主張に対して、他の6カ国は協定の残留を訴えましたが態度は変わらず。結局、議論は平行線をたどり米国以外の6カ国は気候変動への速やかな政策実行を目指すとしています。

予想される出題形式

  • タオルミナサミットの首脳宣言として誤った(または正しい)記述はどれか

新興国も参加するG20

また、現代における世界規模の議論の場は、先進国といわれるG7だけでなく、リーマンショック以降は力をつけている中国やインドなどを加えた「G20」もあります。法と秩序を遵守するG7の方針とは相異なる意見を示すG20との共存にも今後、注目が集まるでしょう。

G20のメンバーはG7に新興12カ国(中国、インド、ブラジル、韓国、ロシア、豪州、メキシコ、インドネシア、トルコ、サウジアラビア、アルゼンチン、南アフリカ)、さらにドイツと英国、フランス、イタリアをのぞいた欧州連合(EU)が参加する世界主要20カ国・地域。

G20加盟国が世界に占める国内総生産(GDP)の表

G20加盟国が世界に占める国内総生産(GDP)の表(読売新聞より)

メンバー国の国内総生産は世界の9割を占め、世界情勢や課題について話し合う。G7が石油危機を契機に立ち上がったように、G20も1997年のアジア通貨危機を契機に発足した。国際的な金融危機が先進国だけでは対応できないことが浮き彫りとなり、世界経済の安定を目的に財政出動や規制強化をコントロールしている。

まとめ

伊勢志摩サミットとタオルミナサミットの違い

伊勢志摩サミットとタオルミナサミットの違い(中日新聞より)

ここまでサミットの歴史や議題内容、首脳宣言の違いなどについてポイントをまとめました。

ここまで読めばお判りでしょうが、タオルミナサミットは「対トランプ大統領のためのサミット」だということです。パリ協定の離脱や保護貿易を主張するトランプ氏と相反する政策を推進してきた6カ国がどう協調できるかに注目が集まりました。

裏を返せば、今回のサミットのポイントはここを押さえればある程度理解ができますし、各社が試験に出しそうな内容ともいえるでしょう。ただし、サミット自体は5月下旬に開催されたため、2017年春の採用試験で内容まで踏み込んだ問題が出る可能性は低いです。春の試験のみ念頭に置いた勉強なら、むしろサミットの歴史や近年の開催地だけ頭にいれておくとよいでしょう。

【新聞社内定へ】2017年秋採用試験の時事問題を大予想(問題編)

2017.08.09

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サミットの出席者(朝日新聞より)

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新聞社の記者をしています。仲間との起業を夢見て、これまでに学んできたノウハウを記しておきます。現在、主に結婚新聞や企業・団体向けの広報紙を制作していますが「こんな紙面をつくってほしい」とのご要望にも随時お応えしています。