photoshopでレトロ調に写真加工(後編)

Photoshopをビンテージ風の写真に見せるための加工の後編に移ります。

Contents

前編のおさらい(詳しくはこちらを参照)

色彩・彩度を変更

元写真のレイヤーを複製し、セピア調に見せるため上のレイヤーに対して色相・彩度を変化させます。上レイヤーの不透明度を下げて、2つの画像を程よく合成させましょう。

白で塗りつぶしたレイヤーにノイズを加える

さらに新規レイヤーを一番上に作成し、白色で塗りつぶします。レイヤーマスクサムネールを選択した状態からノイズを加え、レイヤーパネルで描画モードを「ソフトライト」にすれば、程よくノイズが入った画像が完成しました。

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レトロの色彩補正とノイズが合成された状態の画像

色あせたトーンを再現させる

トーンカーブをくいっと持ち上げる

ノイズ入りの画像は完成しましたが、まだこれでは写真の色あせた風合いが出ていませんよね。そこで、トーンカーブを使ってもっと全体をの色を浅くしましょう。

レイヤーパネルから「新規調整レイヤー」→「トーンカーブ」を選択します。

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新規調整レイヤーからトーンカーブを選択

トーンカーブの調整
色あせたトーンを再現させるコツはトーンカーブの線の真ん中あたりを少しだけくいっと持ち上げるのが有効です。

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トーンカーブは真ん中を少しだけ持ち上げる

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画像の色が浅くなりました

べた塗りーレイヤーをコピー、一番上に持ってくる

前編で作った「べた塗りレイヤー」を選択してレイヤーを複製。「べた塗り1のコピー」レイヤーが出来上がるので、これを一番上までもってきます。

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べた塗りレイヤーを複製

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べた塗りコピーを作った直後の状態

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べた塗りコピーを一番上までもってゆきます

べた塗りコピーのレイヤーをベージュにする

一番上に持ってきた「べた塗り1のコピー」の左側にある「レイヤーサムネール」をダブルクリック。カラーの選択画面が出てくるので「R:195」「G:160」「B:110」と情報を入力してベージュ色にします。

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ベージュ色になるための情報を入力します

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べた塗りコピーをベージュにした直後

このままでは、ベージュ色が強すぎるので、ベージュのべた塗りコピーレイヤーの不透明度を20%まで下げてみます。

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ベージュ色のべた塗りレイヤーの不透明度を20%まで下げます

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塗りつぶし色の不透明度を20%まで下げた状態

不透明度を20%まで下げた状態です。ベージュが薄まってよりノスタルジックな感じになったと思います。

紙焼き写真風にして年月の経過を表現します

ソフト円ブラシを選択、硬さは控えめに

上の画像でも十分完成状態なのですが、よりビンテージ感を出すために紙焼き風の写真に仕上げます。

レイヤーパネルから新規レイヤーを作成し、描画色を黒色にします。ブラシツールを選択し、ブラシをソフト円ブラシにしましょう。ブラシの直径は作成する画像の大きさにもよりますが、大きめに設定したほうが良いと思います。今回は600pxにして、硬さは柔らかい10%にします。

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ブラシのプリセットを変更します。ソフト円ブラシを選択しました

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ブラシの直径と硬さを選択

縁をかすらせるように塗る

今度はブラシで画像の縁を塗りましょう。といっても、ブラシの中心から塗りたくる…という感じではなく、縁をかすらせるように塗るのがコツだと思います。

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描画色を黒に設定したレイヤーの縁を黒く塗りましょう

上の画像ではちょっと塗りすぎたかな…という気もしないではないですが、このままいきましょう。続いて、レイヤーパネルで描画モードを「オーバーレイ」かつ不透明度を80%にすると完成です。

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黒い縁のレイヤーに対し描画モードをオーバーレイ、不透明度を80%にした状態

シャドウがかかってビンテージ風画像に

黒色の縁のレイヤーを他のレイヤーになじませると、いい感じにシャドウがかかってビンテージ風になったと思います。ベースとなった画像と比較すると一目瞭然です。

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ベースとなる風景写真

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完成した画像です

手順さえ踏まえれば同じクオリティの画像ができる

画像のビフォーアフターをこうして眺めるとPhotoshopってすごいなあと感じます。photoshopの素人でも手順さえ踏まえれば同じクオリティの画像を作れるのだから、すごい時代ですね。まだphotoshopを持っていない方で興味がある方は、以下のリンクから買ってみてはいかがでしょう。前編でも書きましたが、アドビ系のソフトはAmazonが一番買いやすくてお得だと思います。

 

 

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新聞社の記者をしています。仲間との起業を夢見て、これまでに学んできたノウハウを記しておきます。現在、主に結婚新聞や企業・団体向けの広報紙を制作していますが「こんな紙面をつくってほしい」とのご要望にも随時お応えしています。