こんなに違う!朝日新聞読売新聞のWBC面レイアウト

スポンサーリンク


第4回のワールドベースボールクラシック(WBC)は開催国である米国の優勝で幕を閉じました。肝心の日本は準決勝で米国に惜敗。これまで堅守を誇った日本にスキが生まれてしまい悔しい結果となりましたが、日本の健闘を翌日の新聞はどう報じたのでしょうか。

今回は内容というよりも、レイアウトから見た朝日新聞読売新聞の違いを比較して見ましょう。各社によって新聞レイアウトがこんなに違うということを理解する機会になります。

オーソドックスな読売新聞

まず最初に、2017年3月23日の読売新聞からです。私の主観的な印象としてはオーソドックス、保守的な作りだなと感じました。

読売新聞のWBCレイアウト(運動面)

読売新聞のWBCレイアウト(運動面)

左面は「侍 熱闘実らず」右面「堅守ほころび」の見出し。一般的に新聞は見開いた紙面の場合、左面の方を大きく作るのがルールです。このため、右面の見出しは縦より格上な横凸版の見出し、堅守読売なだけに、メーンは菅野投手というところでしょうか。

新聞レイアウトについて理解していない方向けに説明しますと、紙面の真ん中に菅野、千賀投手の写真を配置しているのは、紙面が字ばかりになるという印象(業界では「白っぽい」)を防ぐための王道であり、どこの紙面でも使われる手法です。写真の選び方もプレーが主体となっているのがわかります。投手の頑張りと試合のハイライトである守備の乱れを主体にした作りです。

地味に作らなければいけない右面がカラー面であるせいか、視線がどうしても右に行ってしまうのが残念です。読売新聞のレイアウトはこれだという画期的なアイデアに乏しく、よく言えば保守的。悪く言えばアイデアがない紙面を展開していると言えるのではないでしょうか(これが好きだという方もいるでしょうが)。

前衛的レイアウトの朝日新聞

続いて、朝日新聞のレイアウト。こちらも見開き紙面で展開していますが、整理記者から見て前衛的な試みをしているのは朝日新聞だと思います。

スポンサーリンク

朝日新聞のWBCレイアウト(運動面)

朝日新聞のWBCレイアウト(運動面)

右面「険しい道 だから挑んだ」左面「侍の魂 最後まで攻めた」。見出しの良い悪いはともかく、うなだれるベンチを横写真で目一杯に張ったり、筒香選手の縦写真を4段以上で使うなど、敗戦の瞬間に焦点を当てており、意図が伝わってきます。こちらも筒香選手の縦写真があるので紙面が白っぽくならない対策が取られていることがわかります。

整理記者から見た視点として「新しいなあ」と思ったのは、題字と記事の境にある罫線がいつもより太く、右面のWBCコーナーとその他の記事を仕切る罫線へと繋がっているという点です。非常にわかりづらいのですが、これは今までに見たことがない画期的なレイアウトでした。

また、左上と右上に横のWBCカットがついていますね。各紙は一段のロゴを使うのが一般的ですが、これをあえて横のロゴを自作するのも朝日らしいなと感じました。

朝日は最近、見開き面などで大きい見出しを使う時はゴチック見出しを使っていないのも特徴的です。最近の新聞レイアウトのトレンドの一つとして、明朝体の見出しを多様するというのも朝日新聞がけん引している部分があります。

狭い紙面でどう伝えるのか工夫が問われている

もちろん、読売新聞の方が普段読んでいる新聞のレイアウトっぽくて好きだという方もいるでしょう(実際に読者の中にはこうゆう方って多いんです)。しかし、レイアウト的に挑戦しているのは間違いなく朝日新聞です。

ニュースを普通に伝えるのであれば、ネットで記事を読めばいいだけの話です。オールドメディアと呼ばれる新聞ではありますが、この狭い紙面の中でどう伝えて行くのか精一杯工夫を凝らしている。今回、その努力が見えたのは朝日新聞でした。

新聞が読まれない時代。それでもたまたま新聞を手にしてもらった人に「最近の新聞って変わったな、面白いな」と思ってもらう。諦めない闘う姿勢が、朝日新聞の紙面には表れているのです。

右や左の主張とか関係なしに、純粋にかっこいい紙面を読みたいという方には朝日新聞がオススメだと思います。



スポンサーリンク


読売新聞のWBCレイアウト(運動面)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

新聞社の記者をしています。仲間との起業を夢見て、これまでに学んできたノウハウを記しておきます。現在、主に結婚新聞や企業・団体向けの広報紙を制作していますが「こんな紙面をつくってほしい」とのご要望にも随時お応えしています。